40歳以上での大腸内視鏡検査(大腸検査)のすすめ

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現在、日本人の最も多い死因は悪性新生物(「がん」や「肉腫」)であり、昭和56年以降、死因の第1位となっています。その中でも「大腸がん」は、臓器別の死亡者で上位に入る疾患で、厚生労働省による平成22年悪性新生物(がん・肉腫)の主な部位別死亡率では、男性で第3位、女性で第1位になっています。

大腸がんにかかる確率(罹患率)は、死亡率よりもっと高く0歳~30代まではほぼ横ばいのまま推移しますが、40歳を過ぎた頃から罹患率が増え始めることが報告されています。

このことから、大腸がんが増え始める40歳から大腸がん検診(問診・便潜血反応)を年に1度受けることが勧められており、市区町村や職場が実施する集団検診などで受けることが可能です。

大腸がんを含めた「がん対策」の、現在最も好ましい対策は早期発見

大腸がんは、早い段階で見つかり、適切な治療を行えば、5年先の生存率が高いことが示されております。しかし、他の部位に転移しているような進行がんの場合は、治療を行っても完治することが難しい場合が多いです。

また、症状があらわれてから発見される「がん」は進行がんであることが多く、治療を行っても完治することが難しい場合もあります。

がん検診のように、健康なうちにご自身の身体を大切にする対策が重要であり、がん検診が推奨されている時期にそのような検査を受けることがとても大事になります。

自覚症状のないうちに、内視鏡検査で確実に大腸がんを見つけることが大切です

しかし、検診だけで大腸がんを早期の段階で発見することはまだまだ難しい面もあり、当院では大腸がん検診に加えて定期的な内視鏡検査を行うことが、大腸がんを早期発見するために推奨する対策と考えています。

早期の大腸がんの場合、自覚症状を感じることは少なく、定期的な内視鏡検査によって、自覚症状のないうちに大腸がんを発見して、適切な治療へ促すことが大事と考えております。

40歳以上で排便の変化やおなかの変化など何か気になる症状を感じた場合には、早めに医療機関を受診して、大腸内視鏡による検査なども一度相談されることをお勧めします。

TEL:03-5971-2421